* Caution! *

 この話はジェイドとガイの中身が入れ替わっちゃった話です。
 基本はジェイガイですが、総じてオールキャラギャグっぽい話になっています。
 途中の設定等はかなり捏造です。そして変な話です。
 各日完結ですが、七日間で一つのお話にもなっています。ハッピーエンドです…一応。
 それではどうぞお楽しみ下さい!










* The First day *



「勘弁してくれ…」
とジェイド(の声)。
「これは困りましたねェ」
とガイ(の声)。





**朝

ガイの声(以下:ガ): ガイ、あなた何か変なものでも食べましたか?
ジェイドの声(以下:ジェ): …何でそうなる…?
ガ: いえいえ。私には全く心当たりがないもので。
ジェ: …俺もないよ…むしろ何かするとしたらアンタの方だろ(ぼそり)
ガ: 人聞きの悪い。私だってこんなにも驚き戸惑っているというのに…。
ジェ: ……さいで。
ガ: それはさておき、本当に心当たりはないのですか?
ジェ: ないって言ってるだろうが。
ガ: ふむ…原因が判らない事には手の打ちようがありませんね。
ジェ: …おいおい、って事はもしかして…
ガ: 御明察。暫くはこのままですね。
ジェ: …勘弁してくれ……。
ガ: いやァ、全くもって困りましたねェ。
ジェ: アンタ楽しんでないか?
ガ: とんでもない!
ジェ: ………。
ガ: ………。
ジェ: ………もういいよ…。それより、ルーク達には何て説明するんだ?
ガ: おや、説明するつもりだったんですか?
ジェ: は?
ガ: 面倒事は嫌いな性分なのでね、どうせなら隠し通しませんか?
ジェ: ち、ちょ、ちょちょっと待て。どう考えても無理だろそりゃ。
ガ: 大丈夫ですよ。ちょっと口調と立居振舞に気を付ければいいだけですから。
ジェ: 戦闘の時はどうすんだよ。俺は槍も譜術も使えないぞ。
ガ: 私も生憎剣の心得はありませんねェ。
ジェ: ありませんねェ、じゃないだろ!!
ガ: 冗談です。戦闘は…そうですね、他の方々に頑張ってもらうとしましょうか。
ジェ: …本気かよ…。
ガ: ……あァ、もしかして出来ない、とか?
ジェ: !? ………る。
ガ: 聞こえません。
ジェ: 出来るっつってんだろ!!
ガ: じゃあ宜しくな、ジェイド。
ジェ: ……えェ、此方こそ、ガイ。





**昼

[ グランコクマにて ]

ピオニー九世(以下:ピ): お、そこを行くのは可愛くない方のジェイド。
ジェ: Σ!! こ、これは陛下。
ピ: 来るんなら前もって連絡ぐらい寄越せと言っただろうが。
ジェ: …これは……失礼致しました。
ピ: …ま、別に俺はお前に会えりゃ何でもいいんだがな。
ジェ: ………。
ピ: ………。…で、今日は何か用なのか?
ジェ: あ、いえ、ジェ…じゃなくて、少し調べたい事が出来ましたので、軍の方へ。
ピ: ふゥん…。
ジェ: …で、では陛下、私はこれで。
ピ: ……ガイラルディアは元気か?
ジェ: !? えェ…そうですね、皆若いですし。
ピ: そうか。ま、大事にされといてやれ。
ジェ: はい………は?
ピ: ほれ、もう行け。あいつに宜しくな、ジェイド。
ジェ: ………。


[ 合流後 ]

ルーク(以下:ル): ジェイド、さっきまた陛下に捕まってたな。
ガ: そうだな。何だかんだ言って気に入られてんだろ。
ジェ: ……それはあなたもでしょう? ガイ。
ティア(以下:ティ): ……大佐、あの…。
ジェ: …何ですか? ティア。
ティ: ……あ、あの、えェと……な、何でもありません。
ナタリア(以下:ナ): まあティア。どうなさいましたの?
ガ: そうだよ。言いたい事があるなら言った方がいい。なァ、ジェイド?
ジェ: …そ、そうですよティア。溜め込むのはよくありません。
ティ: ほ、本当に何でもないのよ。
ル: ? ま、ティアもこう言ってんだし、もういいだろ?
アニス(以下:ア): もー、ルークってばティアの事庇っちゃって! 可愛いーv
ミュウ(以下:ミ): 御主人様はティアさんの事が大事ですの!
ル: だァー! そんなんじゃねェっつってんだろ!!
ガ: ははっ、ルークも形なしだな。
イオン(以下:イ): でも、ルークは優しい人ですよ。
ア: ほらァ、イオン様もこう言ってる事だし、素直になっちゃいなよルークv
ル: 黙れーーーーーっっ!!

ティ: (……まさか、ね)←聞こえてない





**夕方

[ 野宿なんです ]

ア: 今日も疲れたー…。
ティ: 食事当番は誰だったかしら。
ガ: ジェイドじゃなかったか? おーい旦那! 食事当番だってよ!
ジェ: ! あァ…そうでしたか。少し待っていて下さい。
ル: 早くなー。


[ 調理中 ]

ジェ: 嫌味のつもりか?
ガ: 人聞きの悪い事言うなよ。それに事実、当番はお前だろ?
ジェ: ……何か妙な気分だな…それより、何でアンタそんな自然…違和感なく"俺"になりきれるんだよ?
ガ: そりゃあずっと見てたからな。
ジェ: …あなたに訊いた私が馬鹿でした。
ガ: そうそう。誰が聞いていないとも限らないからな。油断しないようにしろよ。
ジェ: …ガイ、邪魔しないで下さい。
ガ: ふーん…ま、いいけどな。じゃあ頑張れよ、早くな!
ジェ: ………はァ…(溜息)


[ そして出来上がる ]

ル: おー美味そう! 流石ジェイドだな!
ジェ: いえいえ、ティアには到底及びませんよ。
ティ: そ、そんな! 買いかぶりすぎですよ!
ア: ぶーっ、アニスちゃんはー?
ル: そーいやガイも料理上手いよなァ。
ガ: 不可抗力だけどな。出来て困るモンじゃないし。
ナ: それは嫌味ですの?
ガ: とんでもない! そんなつもりは…
ナ: お気になさらず。さァ皆さん、頂きましょう。
一同: ………。
ル: んー…これ、ジェイドが作ったんだよな?
ジェ: そ、そうですよ。
ア: どーしたのルーク?
ル: いや…気のせいかも知んねェけど、なーんかガイの料理っぽいなーと思ってさ。ほら、盛り付けとか味付けとか…。
ティ: ……。
イ: ガイが手伝ったのではありませんか?
ガ: 流石だなァ、絶対ばれないと思ったのに。なァ、ジェイド?
ジェ: そっ、そう、ですね。驚きました。
ル: ふーん…そーゆー事か。
ティ: (……やっぱり…そうなのかしら?)





**夜

[ 夜も更けて ]

ジェ: …ジェイド、まだ起きてるか?
ガ: 何だよジェイド。皆が起きるだろ。
ジェ: …これは失礼。それで真面目な話、いつまでこんな事続ける気です?
ガ: 元に戻るまでだろ?
ジェ: 本気で言ってるのか!? …あ、いや、言っているの…ですか?
ガ: 俺だって好きでやってるわけじゃないさ。
ジェ: …楽しんでるくせに…。
ガ: 旦那こそ今日は頑張ってたじゃないか。
ジェ: 胃に穴が開きそうですよ…。
ガ: …それはそうとジェイド、
ジェ: 何だよ。
ガ: 眠る時ぐらい眼鏡を外したらどうなんだ?
ジェ: あ。
ガ: ったく…(と言いつつ眼鏡を外してやる)
ジェ: …アンタ、目が悪いわけじゃないんだよな。
ガ: ええ。まァ、別にどちらでもいいのですが。
ジェ: …何がどうどっちでもいいんだよ…?
ガ: …ま、ここだけの話、私もかけていないとどうも落ち着かないんですよ。こう…押し上げる仕草をつい…ね。
ジェ: へェ…アンタも実は案外苦労してたんだな、今日。
ガ: お前なァ…俺を何だと思ってやがる。
ジェ: さてねェ…あなたこそどうなんですか?
ガ: 俺はアンタの事好きだけど?
ジェ: !? このやろ……、
ガ: アンタは? どうなんだ?
ジェ: っ…わ、私は…
ア: ん〜…うるっさいですよ大佐達〜。逢瀬はもっと離れた所でやって下さァ〜い…。
ジェ: !!!
ガ: おっと、悪ィなアニス。起こしたか?
ジェ: ぶ〜…元気あり余ってるならルークと見張り替わってきたらどーですか…?
ガ: …そーだな。そうすっか。
ジェ: え!? …またあなたは勝手に…。
ガ: いーからいーから!
ア: …はァ…あの二人にも困っちゃうなーもう…。

ティ: (……なんて事なの…)←聞こえてた







The Second day