**1日目:昼


[ グランコクマにて ]

ピ: お、またもや可愛くない方のジェイド…と、ガイラルディアか。
ガ: これはこれは陛下。
ピ: ……。もうとうに発ったのかと思っていたが、
ガ: ルーク達が今買い物に行っていますので。
ピ: ふゥん…あァ、先刻ジェイドには一度会ってな…聞いたか?
ガ: いいえ。
ピ: ジェイド…宜しく言ってくれと言ったろう?
ジェ: こ、これは失礼。すっかり失念していました。
ピ: …まァいい。大事ないか、ガイラルディア。
ガ: 陛下がそんな事を仰るなんて珍しい!
ジェ: …!
ピ: …お前…ジェイドに似てきたな。
ガ: そんな事はありませんよ。
ピ: ……白々しい…。
ガ: 陛下の方こそ。
ピ: ………。
ガ: ………。
ジェ: ………(はらはら)
ガ: 知っておられるのでしょう?
ピ: 何をだ?
ガ: …それが答えですね。
ピ: 食えない奴だ。
ジェ: あ、あの…
ガ: 大丈夫だよジェイド。陛下は御存知だそうだから。
ピ: おいおい、俺は何とも言ってないぞ?
ガ: この人に隠し事は出来ないって事さ。
ジェ: …はァ…。
ピ: 人聞きの悪い。…いつからだ?
ガ: 今朝、或いは……さァ、いつだったか。
ピ: …お前、人をおちょくっているのか?
ガ: とんでもない!
ジェ: ……。
ピ: 本当に食えない奴だ。
ガ: 褒め言葉として頂いておきますよ。
ピ: ……。
ガ: ……。
ピ: ……。
ガ: …さ、ジェイド、もう行こうぜ。ルーク達ももう戻ってるだろ。
ジェ: え、あ、そ、そうですね。では陛下、失礼します。
ピ: ………なかなかやるじゃないか、あいつら。
















(1日目昼・ピオニーとジェイドとガイ)


決着のつかない攻防。
知っている事を知っていると知っているわけです(ややこしい!)