例えば平均台が二台並べて置いてあるのを想像してみればいい。 僕と彼女、或いは彼女と僕との間柄はつまりそういうものなのだ。 判らない、と言われても困る。 だって僕にもよく判らないのだから。 少なくとも、絶対に僕らは今の距離を壊す事はないし、また壊そうと思ったってきっとそれは無理なのだ。 それでなければ…そう、合わせ鏡にも似ているかも知れない。 果てなく何処までも、突き詰めればきっと終わりなんかない。 互いに終わらせるだけの決定的な理由をもっていないまま、やはり細い平均台の上を歩くように僕らは共に生きているのだ。 (もっとも、そんな風に生きていくにはこの世界は余りにも窮屈なのだが) (001.平行線) こういう形式は、特に深く考えずに書けるので好きです。 けれど、深読みすればするほどきっと判らなくなると思います(自分でも/ぇ) |