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 本当のことなんて知りたくない、と、本当はいつも思っている。
 知っているつもりのことに裏切られるなんてしょっちゅうで、そのたびに、知りたくない(と思う)ことばかりが、増えていく。
 完成された虚構は、下手な真実よりも優しい。
 (これだって本当かはわからないし知りたくもないけれど)
 (そうと信じることが許されている間が何より幸福だ)(きっと、)
 本当のこと、にカテゴライズされる類のことが、果たして本当に本当のことなのか、そんなことはきっと誰にもわからない。
 世の中にはわからないほうがいいことがたくさんある(これはきっと正しく本当だ)けれど、案外、わからないことの中に本当のことというのは隠れているのかも知れない。
 結局、本当のことなんて本当はわからないし、きっと知らないほうが幸せだ。(と、思う。)
 完成された(まるでぬるま湯のような)虚構に浸っていたいと思った。
 それが虚構であると知りながら、それこそが真実に似た形をしていると、信じたかった。
 本当のことなんて知りたくない。
 本当のことなんて、きっと少しも優しくない。






(漣と彼岸花)
What do you want?




ブログからのサルベージ。変な話……話ってほどのこともない。
「本当は」と前置きされた上で始まる話って大抵嘘っぽいという実体験と、本当のことをひとつ曝け出すのは、嘘を百並べるよりきっと難しいし、怖いという印象から。
嘘は場合によっては許されないけれど、場合によっては全てを守る可能性だってある。それは本当のことも然りだけれど、そうでなくとも「本当」のことが、何よりも尊い、素晴らしい、みたいな風潮って何なんだろうとはいつも思っています。
あんまり短いので加筆しようかと思ったのですが、これはこれで完結していたのでやめました。